このレッスンでは、メンバ定義に直接記述できるようになったメンバ初期化子について説明します。これまでの C++ では、クラスのメンバの初期化は、コンストラクタ中にしか記述できませんでした。C++11 からは、メンバの宣言のところに直接、初期化子を書けるようになりました。このように書けます。従来でも static メンバの初期化子は宣言と同時に記述できましたが、非 static メンバに対しても許容されるようになりました。ここで実際にクラス A の変数 a を定義し、これのメンバを表示させてみます。コンパイルして実行します。10 と表示されました。このとおり、クラスのメンバの初期化を宣言と同時に行うことができます。このレッスンでは、メンバ定義に直接記述できるようになったメンバ初期化子について説明しました。