このレッスンでは、線幅ツールを使って可変線幅を持つ線を作成する方法を解説します。このようなアートワークがあった時に現在描画されている方法というのはIllustrator 特有のくっきりとした線で、線幅が常に一定の状態で描画されています。そのような一定の線幅ではなくて例えば、細い筆で描画したような手書きの効果を加えたい、そういう状況があるかもしれません。その時に活躍するのが線幅ツールです。線幅ツールはツールパレットのここにあります。まず、見えやすいようにもう少し拡大してみます。そして、線幅ツールを選択しこのツールを使ってこのオブジェクトの線に編集を加えていきます。編集の仕方は線の角にあたる部分をクリックして、動かしていきます。このように、線の一部分のみを細く編集することができます。そしてこのように、線の一部分を太く編集することもできます。線幅ツールはこのように一部分を細く、一部分を太くこれを繰り返して編集していきます。このようにして線に関するバリエーションを増やしていくことができます。こうして、一定の線幅の左側と可変線幅を加えた右側を見比べてみると可変線幅のほうが少し陰影が強調されてアートワークに奥行きが出ると思います。 さらに、ペンツールを使ってペンツールのWindows では、Alt キーMac では、Option キーをホールドすることによって線の向き、線の角度曲線のたわみ具合等も並行して編集することができます。もう1つ、線幅ツールにはWindows で、Alt キーをMac で、Option キーを押しながらクリックすることによって線の片側だけに編集を加えることもできます。これでさらに、細かい調整もできるようになり機能が拡張します。さらに、このツールでダブルクリックをすると数値を入力して編集することも可能になります。このレッスンでは、線幅ツールを使って可変線幅を持つ線を作成する方法を解説しました。